真・三國無双ORIGINS②
- つきんこ
- 3 日前
- 読了時間: 14分
更新日:1 日前
それぞれの武将。
・最強は
無名、医者である元化を連れながら—。
各地の宿にて。
こども「先生がお世話している武芸者の方はとてもつよいんだよね」 元化「各地で武将たちとの繋がりもありまして。俺は畏まってしまいますが。堂々とされています」 こども「先生が一番強いって思うくらい?」 元化「うーん。そうだな…俺が強いと思うのは…」
関羽(豪傑とも呼ばれているあの男か…) 黄蓋(かの者より倍かと思わせる巨漢…) 夏候惇(孟徳にとっても厄介すぎる相手だ) ※全員呂布のことを考えています
元化「仙人かなあ。万病に効く薬草を帝に与えたとも、不老不死とも言える存在。医学に携わる身としても一度この目にはしたいと思っている」
関羽&黄蓋&夏候惇「・・・・・・・・」 無名「・・・・・・」
全員ロマン思考
・真・三國無双ORIGINSの一騎打ちより
大混戦と化した戦況―。
敵将「そなたに決闘を申し込む!」
無名―戦況を“眼”で確認し、味方軍の士気を考え。 受けることにした。
周囲の兵達「「「「「「「「「うおおおおおおおお!」」」」」」」」」 熱狂と共にぐるりと円陣を作る。
関羽(むっ…そなた) 張飛(畜生、離れていなきゃ見に行きたいぜ) 韓当(緊張で空気が震えている…いいなあ注目の的で) 夏候惇(‥‥あいつの本気をこの目に…)
曹操&孫堅&劉備「「「今は目の前の戦いに集中をしろ(せい)(してくれ)!」」」
おまけ 呂布(この血が滾って仕方がない…)
張遼さん「呂布殿⁉どこへ・・・」
・何食べたい
無双ORIGINS
武将たち:セリフのみ
張飛「肉焼くぜ肉!」 関羽「塩を忘れるな」 劉備「蜂蜜が送られてきた。これを用いると柔らかくなるそうだ」
袁紹(戦地へ遠征すると蜂蜜を食したくなるのう…)
韓当(影が薄いから逆に忘れられないと言われたなあ…そうだ、あいつをあそこでまた招こう。肉を頼んでもあいつなら注文したことを忘れられないだろうし、孫家のこれからもあるしな…) 周瑜「私の好きより…孫策が山や川で見つけ出したものを手当たり次第口にしてね。危険な目にあったり大当たりを引いたり。よく覚えているよ。また懐かしい良い思い出だと語り合いたい」
郭嘉「町へと下りて。そうして民の暮らしを眺めながら目に留まった場所へと参ります。ああ、芳しくない噂も私にあると。それも私です。 荀彧殿を酒に誘うとなかなか興味深いことを教えてくれますよ。それが肴ともなる」
一般兵達「軍に入ればちゃんと食わせてもらえるからな… あとこの肉まん盗られないように壺の中にしっかりと保存して置こうぜ」
元化「紫鸞殿の好きなものですか。戦の日々ですからね。偶に香の薬草の為に里…ああ、いや桜が咲き誇る美しい場所へと行くんです。高台にふたりで上って。そこからの景色を眺めるのが好きみたいです。俺は薬草や塗り薬を入れた鞄とは別に麦を発酵させてふわふわに焼いたものや桃をふもとの村で買って携えて。 そうしてふたりで静かな時を過ごしたりするのが、好きですね。紫鸞殿も結構好きなんじゃないかな」
素直
無双ORIGINS
・魏 夏候淵の独り言ち
眉間にしわ寄り過ぎなんだよなあ。惇兄ぃも孟徳も。
義勇軍として加わってくれた劉備と足並みを揃えている2人とはまた別の。 黒の衣装。そして独特の瞳。どこかに属している訳ではない、お前。 少し距離を置いている…という訳じゃないんだろうな、周りをよく見ていて。それでいて何かを探っている?…探しているのか。 時折、俺たちが自然に出せる反応とは違い遅れて来て表情に出たりする。 孟徳―曹操がはっきりと礼を告げたときもまあ仏頂面だもんな、戸惑うよそりゃ。とか考えていたらあいつの表情は曹操がどのような人物なのか見極めようとしていた。 お前、掴みどころがないようで本当にやるべきことから逃げたりしない男なんだなって俺は思った。 惇兄にあの態度では伝わりにくいだろうと俺が率直に告げると。 軍を率いている男が易々と隙を見せるものじゃないと一蹴された。 まあ、そうだろうってのは俺だって分かるさ。 今回の黄巾の乱も始まりでしかない。これを収めた所で。火種は既に巻かれてしまった。あちこちで乱や戦が起きる。 孟徳も洛陽に向き合い。そして元凶を叩くだろう。 駆け上がったばかりだから精力に溢れている義勇軍の奴らとは異なる戦い方をしなければならない。政(まつりごと)は食うか食われるか。孟徳はその渦中へと舞い戻る。
それとは別に、うちの2人、やっぱり眉間にしわ寄せ過ぎなんだよな。 おし。 あいつが強張ったままでいないか俺がちゃんと礼を伝える。 夏候惇は孟徳にとって最も信頼されている男だ。 惇兄とは別のやり方で俺は曹操を支える。
素直に俺の分まで、礼を伝える。
戦に携わるあいつの向かいそうな所は直ぐに検討がつく。 俺も一歩も引かないからな。 さっそく声を掛けに行こう。曹操の為にも。
詩
無双ORIGINS 夏候惇の独り言ち
孟徳が詩を紡ぐ時俺はその場を去る。 俺の柄ではないし何より邪魔をしたら悪いしな。 そうひとりでちびちびしていたらちょうどお前が通りかかって。 董卓を目前にして気を落ち着かせようとしているのか。お前も洛陽での陰惨な事態を目の辺りにして来たものな。走り回っている付き添いのあの医者。元化、だったか。典章が世話になったな。そしてあいつもすぐに都から離れた方が良いと。いや、言わずともここの兵達の為に急ぎ足で労わっているあいつの表情(かお)を見たらそれくらいはすぐ分かるぜ。 詩は好きかと問うと鈍い答えだ。お仲間がいてほっとしたぜ。 孟徳が今それを考えていると教えると戸惑って…ああ、そうか。思い出したのか。 “紫鸞”とそうあいつはお前の戦い振りから紡いだ。 あいつが何を考えているのか俺にも全ては分からん。 だが、お前にあるものを誰よりも早く勘づき。そして見出した。 それを忘れるな。 あいつの目に—そして高みへと向かう志にあるもの。 それに俺たちは惹かれているんだ。
お前はどうなんだ。使命か天命か、それともお前の意志か。 孟徳がお前を見出したように、お前も見出せ。 それがこの乱世の世を生き残るだけではない。
お前の生を刻む証となる。
蜂蜜
無双ORIGINS 袁紹の独り言
私を蜜のように心地よくそして満たしてくれる存在だとお前はそう思わないか。 名家に生まれ。そしてやがては天下を収めるに相応しい存在。 何?民の殆どは蜂蜜を口に出来てはいない、諦めていると? お前も大概曹操と同じで趣が欠けているな。いや、あやつは詩を紡げるほどの感性はあるが。 物の喩えだよ。 戦場においてどれほど渇き疲れ果てていても。その蜜を一口。たった一口だ。口に含めることが出来れば。たちまち目は輝きそして開かれる。 その瞳に映り先に見えてくるのは栄光ある道だ。私は正にそうした存在なのだ。 お前がここにいないのが実に残念ではある。 私は心が広いからな。お前の才能も、その舞も。そしてさりげなく容姿も。非常に高く買っているのだよ。有能な将を引き入れたいのはどいつも同じだからな。ああ、私の部下がお前に興味を示していたな。どこかで声を掛けるだろう。すぐに駆けつけてやれ。
私もお前の生き方そのものに興味はある、が。 引き入れられないと分かっている以上しつこくはせん。
ひとつ、良いか。 お前の目にあの男―曹操はどう映っている。 長く過ごして来た私の方が遥かに詳しいだろうと? 確かにそうだ。 だが、あやつは時折―…この乱世において日数を重ねるごとに。 見えてこない。どこか、遠くなっていく感覚に襲われるのだよ。 ああ、今度あやつの所に行くのか。夏候惇から招集が来たと。
(私が蜜だとすればお前は—) (毒なのか)
詩人だとそう思うのか。 紫鸞。お前の記憶を辿る前に曹操はそう紡いだと。
そうか。 ただひとつ分かるのは。 あの男は名家の養子であり。 私と共に過ごし、そしてこの乱世を生きているーその先を見つめているのだよ。
(ただの人間だなんて思いたくない) (それは私自身が望んでいるのか、それとも曹操―お前がそうさせるのか)
曹操に助力した後にでもここに…そうではないな、次にまたお前と相まみえるのは戦場、だ。
その時に私がお前から見極めよう。
無双ORIGINS
ほんのりと貂蝉→無名主人公 元化も。
残り香
袁家に嫁ぐという女性―もっとも侍女はおらずただ抜け出す為の口実だったと彼女は緩やかに語った。 おそらく相手の男も気づいていないほどの強かさを彼女は育んでいると彼は認識した。 「あなたは慣れていないようにお見受け致しました。 ただ、初めて、ではなかったのですね」 見抜く力も大したものだ。慎ましく屋敷に収まるような女性ではない。 「また相まみえる時を楽しみにしています」 弧を描き、颯爽と去っていき。 すらりとした後ろ姿に振り返る周囲の男たち。美しい女性というのはいつの時代も誰の目にも留まり。 そうして残り香がすんと鼻を通る。
彼女は髪留めへも関心を示し私にはどれが似合いますかねと尋ねて来た。 紫鸞様は蝶と花と。どちらを好まれますかと“彼女”に尋ねられた。 元化と共に薬草について語り合った直後だったからか。 あるいは己の脳裏にかつての里に咲き誇る桜が焼き付いているからのか。
花だ。
そう答えると。 香りは記憶を呼び起こしますからね。 弧を描いて微笑んでいた。紫鸞様に覚えて頂けている。その花は幸せものなのでしょうね。 このひと時を。私も忘れたりはしません。
寂しそうな表情(かお)ではなかった。確固たる決意とそして選び取った結末を最後まで。
これが私の生き様なのです。 そして、あなたとは。ここまでなのだと。 どうか、前へ。 “彼女”の残り香は今も穏やかにたゆたう波のように己の記憶に留まっている。
「紫鸞殿」 彼女を屋敷に送ってから医者としての薬草と必要な道具の買い替えを終えた元化がぱたぱたとせわしなく歩み寄ってくる。 「久しぶりにゆっくりされたようで良かったです」 都での惨事を目にしてきた為か。こうした日常って大事なんですよとよく教えてくれる元化はにこっと笑ってくれた。 香りの為の薬草、まだまだ集めた方が良いですし。紫鸞殿は大政の世の為にまだまだ各地を巡りますよね。 根気よくやっていきましょう。 そうこちらの様子を気遣う元化に礼を告げた後。 宿に先に戻っていてくれどうやら野盗たちが集まっているとこの耳に入った。日が暮れる前に片をつけると頼むと。 「はい…今日一日ぐらいは紫鸞殿が落ち着けると思ったんだけどなあ…」 残念がるようでこれが今の世に起きていることなのだと彼も現実をしっかりと受け止める。 「…お気をつけて。 あ、それと」 すぐに出立を急ごうとすると呼び止められ。 「忘れないで下さい」 はっきりそう告げて来た。 「父さんのことだって、皆が忘れてしまっても俺は覚えている。それが今医者として命を預かる俺の糧となっていますから」 静かに頷き真直ぐに見つめ返した後再び歩み出した太平の要のその後ろ姿に。
「あなたのこともずっと忘れたりしない…誰かが必ず語るのだから」 元化は優しく言葉を紡いだ。 香を焚いて戻って来たらまた記憶の底へと。 あなたにとって大切なものが心の奥底からいつでも取り出せるようにしておこうとその背をしっかりと見送ってから先に宿へと足を早めた。
・なあ
張飛の独り言
なあ、うちに来ねえか。
義勇軍は所詮寄せ集めだろうと言われようと。 俺たちが引けを取らないとはあっちのお偉いさん方も分かったらしい。 今まで兄者たちと前線へ加勢しようとするたび、正直うんざりするほど言われて来たそのひと言。
“官位は”
あー、うるせえ。 それなりに名を馳せたと思っていたらお前そうなのかって…まあ、それはそれで良いのかもしれねえな。 この乱世の中重要なのは官位じゃねえ。世の中の流れを見極めてそして何をすべきなのか目的を定め、それに向かって折れない志―意志と実力、実績だ。 実際兄者の代になってからから徐州の治安が良くなったとはお前の耳にも入って来ただろう。 ここでならのんびりと、とは行かないのは天命があるお前の定めだと周りが言おうと。
俺は構わねえ。 魚料理―採れたてではなく蒸したものが皿に乗っかっているお前の席を—そろそろこっちに来るんじゃねえかって思っていたんだよ、関羽の兄貴もそう言ってたしな。 眺めた後言ってやった。 “来るなら肉食わせてやるのに” 肉とは、とちょっと面食らった様子を見せるもんだからよ。実家が肉屋なんだって教えてやった。 なあ、信じられるか。この乱世の世でよ。 実家が肉屋で肉の話なんて堂々としているだぜ。 兄者がああして俺たちの立場や生まれ関係なく接してくれて。 そして見出してくれるから俺もお構いなくそんな話が気軽に出来るんだ。 お前も記憶がないとはいえ苦しんでいる民の為に最初は動いたんだって関羽の兄貴からよく聞いていた。兄者が飢えで苦しんでいる奴の為に金を払ってさ。 たらふく家族の分まで桃を食わせてやったこと、覚えているだろう? ここなら。居心地良いだろう。 兄者のもとでなら。なんの気負いもいらねえ。 お前が俺には分からない天命とやらを背負っているのが事実だとしても。 いつまでも根無し草ではいられないだろう。 うちに来ねえか。 お前が来てくれれば兄者と、俺たち2人。 ああ、最近はやたら頭の良い奴の噂もこの辺りで聞くな。 そいつも引き入れて、さ。 この乱世の世を義兄弟の契りを桃の木の下で行なったあの日となんら変わりなく。 契りと共に抱いた俺たちの意志を。生き様を、史に乗せて歴史を紡いで。 最後まで、貫けるとそう思うんだ。
なあ、うちに来ねえか。 俺も、兄者も、関羽の兄貴も。 それを望んでいるんだ。
お前となら、俺も一歩も怯まないで。 前に歩んで行ける。
・それぞれの世話焼き 真・三國無双ORIGINS ※セリフメイン
無名主人公―紫鸞殿が風邪を引いたと聞いて—。
・魏陣営ver
ぱたぱたと街を走っている元化に声が掛かる 典章「おっ、医者の。この前は世話になったな」 元化「紫鸞殿からも聞きました。ありがとうございます」 典章「ついでにこの桃。旨そうなものを選んだからあいつに持って行ってやれ」 元化「良いんですか、助かります」
荀彧殿はお参りに出て、帰りに薬草を届けに来てくれて。 郭嘉殿は何やら珍しい飲み薬の素になるものを。 どこで手に入れたのですかと尋ねると。 “物事には様々な面があるのですよ”といつもの意味ありげな笑みでひと言だけそう答えた。
夏候潤「惇兄、孟徳は何て?」 夏候惇「屋敷の料理人からしっかりと食事は取っていると報告が入ったからな。翌日には回復しているだろう。明日は一杯やるか」 夏候潤「おおっ、やりい!」
数日後―。 袁紹「む、曹操から書簡とは久しぶりだな… 何?杏仁豆腐の作り方が上手い料理人がいたらコツを教えてくれ? そんなもの、蜂蜜を含めれば良かろう」
・蜀陣営ver
外にて火を起こし。ぐつぐつと煮え立つ鍋の前にてじっとタイミングを計っている張飛の姿がそこにある。
関羽「そろそろか」 張飛「一瞬の隙も見逃さないぜ」 関羽、懐から塩を取り出して。 張飛「兄貴。良いのか、高級品じゃねえか」 (※この時代の中国でも塩は貴重で商売の要でもある) 関羽「玄徳もお前たちも共に、だ。故国から来たものをここで使おう。 これからの太平の世を思い浮かべるのにも相応しかろう」
劉備「水鏡庵へ行ってきたのか」 孔明「あそこで初めて出会ったからね。薬草を分けてもらった。先生のお弟子さんとの話も興味深い。 彼のことは見えないものがあると。それでもこれまでを尋ねると自ずと何が必要か見えてくるからね」 劉備「俺たちのこれからも—」 孔明「それは人には決して立ち入れない領域だ。だが、太平の要に選ばれたというのであれば遠慮はしないし臆することもない。 それがこの乱世の世における理(おきて)だ」
・呉陣営ver
江東の虎とも評される孫堅の屋敷にて—。 孫権「周瑜。策の姿が先ほどから見えないのだが…」 周瑜「屋敷の倉を開けたかと思ったら何やら古い地図を取り出していてね。 察するに昔山を駆け回っていた時に見つけた木の実を彼の為に取りに行ったんじゃないかと」 孫権「策は考えついたらすぐ実行に移すからな…」 高尚「でも、それが兄様の良いところよ。そしてふたりが物事をよく考えてくれているから私もよく動けるの」 孫権「熱冷ましの文献は読んだことがあったな。兵達も応急処置ならすぐ出来るが…しっかりと読んで彼とこれからの為に復習しておこう」 周瑜「病も戦の利を読むには役に立つ。良い機会だ、私も」 高尚「私は兄様が戻ったらすぐに調理に取り掛かれるように料理人たちに話をつけておくわね」
黄蓋「あのように、若者たちの張り切る姿を見守っていけるのは嬉しいものですね」 程普「戦いにおいてのみ己が磨かれる訳ではない。不測の事態にどのように対処していくかも肝心よ」 韓当「あえて言うならあいつはこうした状況でも注目の的なんだよなあ…うらやま…あ、いや早いとこ治ってもらって働いてもらわないとな」
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