Kena Bridge of Spirts
- つきんこ
- 3 日前
- 読了時間: 3分
更新日:2 日前
Kena Bridge of Spirts 用語集
ゲーム詳細
スピリットガイドと作中には説明が出て来ない使命を果たす為に主人公Kena(ケーナ)村の山の聖なる神殿を目指す。 その村に起きた悲劇とは。
・Kena世界観 音楽を含めバリ文化にインスパイアされている。
・スピリットガイド 作中に説明は出て来ないが主人公Kenaの使命。 ROTたちと共に彷徨う魂を浄化させ、腐敗した森を再生させていく。
・ROT 好奇心旺盛な小さな精霊たち。大きさはKenaの掌にちょこんと乗るくらい。 ゲーム内ではキスしたり実を落として食事させたり出来ます。仮面をつけたり帽子をかぶせたりも。 腐敗と再生の自然なサイクルを保つ役目を果たす。 死者を分解し、物を腐らせることによって調和を保っている。
境(Kena:ケーナ)
日差しを浴びる。 ざあっと風が木々と葉を揺らす。 川のせせらぎと森の香り。虫たちは今日も住まいの為に巣をつくり花の蜜を集め、ある時は捕食者と化す。 蜜を集めるときに花粉が舞いそれがこの近くにある村人たちのための収穫の実となっていたのだ。
彼らは還ったのだ、あるべきところへ見失わないようにと祈り―瞑想を捧げる。 ROTたちが静かにKena(ケーナ)を見守っている。
人目のつかぬ場所でというより村の人々は悲劇に見舞われた。その内のひとり、弟たちを心から愛し彼らの為に村を出た少年、タローは囚われていた。還ることが出来ない兄と弟たち。 とどまっていた弟たちの願いを、そして解放を目指してタローと戦った…いいえ、これは浄化だ。 祠のそばで彼の過去を視た。修行に励みただ弟たちの為に進んでいた。 嵐の日あの子たちは行方不明になった。 タローはふたりの名を叫ぶ、走る、走る…兄の名を呼ぶ弟たちの姿はなかった。
俺が、俺が…。 タロー、私はあなたの弟たちに導かれてここに来たの。 あなたのせいじゃない。
まず自分の鼻の頭を見つめて心を落ち着かせた。 思念を抑制して“わたし”と同化する… 寂静を得、その極致を経て解放を…かつ“わたし”と同化する。
雑念を捨てていく中で彼らのことを覚えている、それを忘れたりはしない“私”がいる。 対象と自我のいずれかも意識はしないのが瞑想だ。 それでいて、私は捨てるべきではないと彼らの想いを自分の中に育んでいた。
“Kena(ケーナ)、村の山まで案内できなくてごめんね” “いいのよ。さあ、行きなさい”
悲劇は変えられない。だからこその解放と浄化を目指す、ROTたちと共に。 浄化は再び光と彼らの想いがそこにあったのだと蘇った美しい森を再生させていく。
まだこの旅ははじまりでしかない。 私はすべての悲劇を知ってそして立ち向かわなければならない。
村の山を目指す。“わたし”、と同化を望むものがそこにある。 私とわたしの境—魂の目に現れこの舌で踊るのだろうか。
そうであっても怯むことはない。彼らのあの笑顔がそれを伝えてくれる。
Kenaは弓矢の形を取り、手にした力をまたすっとしまい込んで今度は村の反対側にROTたちにキスを送ってから向かった。木彫りの職人がそこに待っている。
悲劇が起きた小さな村を覆う大自然は来るものを時には受け入れ、時には飲み込む。 自我を手放すかしがらみと思えたとしても得るのか。
スピリットガイド、Kena(ケーナ)の旅路はまだ続く。
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