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HorizonFW

ゲーム概要→https://www.playstation.com/ja-jp/horizon/

・命の実

HorizonFWより、アーロイとサイレンス。

園には。 善と悪を識別する木の実と、 命の木の実があった—。

「お前はどう考える」 「皆とこの星に残ると決めたんだ。エリザベトが救おうとした世界だからな」 戻って来たガイアのプログラムは全てが取り戻せない。それは分かっている。もうひとつ禁断の西部を巡りながら分かったことがある。 私はひとりでは世界を救えないのだと―…いいや、ひとりで救う必要はないのだ。

アポロは古の時代にあの男によって奪われた。サイレンスは身長差がある為少し見下ろす姿勢にはなるが、まっすぐアーロイを見つめる。 「…そちらのことではない」 自分でさえ残ったのだ。絆されたつもりは無い。彼らより自らの頭脳が優れていると証明する為だ。 ただ、知識を探究するこの身からくる好奇心に押されて尋ねてみたくなったのだ。

世界に最も重要なのは知識なのかと。

あの男でさえ永遠の命には辿り着けなかった。全世界の子孫へ繋ぐはずだった全ての知識を奪って置きながら。

「どうだろうな。知識は人を思い上がらせる。あの男の墓をアルヴァと巡って心底それを感じたよ。あいつは正に自分のことしか考えていないような男だった」 アルヴァは始祖たちが自分勝手で傲慢だったと嘆くと共に、古の遺産時代の彼らが逃れられない状況に置かれていたことを彼女自身の今の状況と重ねたのかそれだけでは割り切れないとアーロイに話してくれた。 「お前から見て私は—、いや何でもない。忘れろ」 「…お前がテッド・ファロのような男なら当にここにはいないさ、サイレンス」 ヘカーロ族長に反するレガーラたちに機械獣と知識を与えカージャ族とテナークス族に被害と混乱をもたらしたことは事実だ。 この男の傲然たる態度は腹が立つというか、ずっと共に行動するのは遠慮を願いたい。 そもそも私はひとりで世界を救うつもりだった。 ガイアは私にそれが出来ると語ってくれた。あなたは世界を救えると。 エリザベトのことを尋ねてみた。ティルダにも。

…どんな人だった?

ガイアは自分に友人のように語りかけてくれて。ティルダは私を見ているとエリザベトを思い出すと語った。

―あなたのような、人。 ―私のことはどうでもいいんだ。 …―正直私にも分からない。

語られたのはエリザベトの行なった事柄でありそこから来る印象であり。 彼女そのものではなかった。

エリザベトやガイアやこの世界は―あの男がいなければ、手柄を全て自分のものにしようと傲慢にならなければ。争いや奪い合いも嘆きや苦痛もない世界でいられたのだろうか。

…私が存在しない世界、生まれない世界で。

「真実に辿り着いた以上、お前は逃げるつもりはないのだろう」 サイレンスはこうした時に頭の回転の速さと洞察力には優れているとそう思う。 腹が立つことは変わりないが。 「お前も私も無から命は生み出せん。創られたものから産み落とされた。 向こうもあの星も同じだ」 「超えていくつもりなんだな、サイレンス」 「私を誰だと思っている」 その挑発には乗らず。 近くに停留させているサンウィングに向かいまたがった。 「皆には夜までには戻ると伝えてくれ。残っているトールネックにオーバーライドをしてくる。時間がある内にこの禁断の地の隅々を見て回る」 お前が見過ごしている場所があるかも知れないな、と伝えると。 「興味深いものあればすぐ報告をしろ。私がさらに上回ってやろう」 相変わらず強い自信に満ちた男の姿がそこにあった。

エリザベト。あなたが乗り越えようとした古の時代よりさらに先に進んだ―未来の時とそれがもたらした生命体―それらと私達は戦う。 違う未来を生み出す為に。

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